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#05
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どこへでも行ける気がする
電動モビリティ

鎌倉で暮らしていた頃、移動手段はいつも少し悩みの種でした。
海沿いは平坦でも、少し内陸に入れば勾配のある道が当たり前。極楽寺の切り通し、鎌倉山、七里ヶ浜。車なら渋滞、自転車なら汗だく。どちらも一長一短。
しかも、僕は犬連れ。
ライトは6〜7kg。ほぼお米ひと袋分。これをスリングに入れて、クロスバイクで坂を登る。健康的と言えば健康的ですが、正直に言うと、なかなかの修行...。苦行...。

「もう少し気軽に移動できたら」

そんなことを思い始めたのが、電動モビリティを探し始めたきっかけです。
とはいえ、17万円前後という価格は簡単に決断できるものではありません。勢いで買うには、少し大人すぎる金額…。
それでも、結果的に僕はこの「モペロ ミニ・カーゴ」を選びました。
半年以上乗り倒した今、ようやく落ち着いて振り返れる気がしています。

迷いに迷って、最後に残った条件

電動モビリティは思った以上に種類があります。
デザイン重視のもの、パワー重視のもの、折りたたみ特化型。色々かなり悩みました。

僕の条件はシンプルで、でも少しややこしいものでした。
・玄関に収まるコンパクトさ
・犬を載せられるスペースと拡張性があること
・アフターサポートがきちんとしていること

特に「犬を載せられる」という条件は意外とハードルが高い。前カゴ型や後ろ荷台型も検討しましたが、6~7kgの犬が収まるくらいの収納を備えたモビリティ(特定小型原動機付自転車と言う括りで)はそこまで多く無い。
その点、モペロは“股の間に収まる”設計。荷台の前でも後ろでもなく、自分の体の間。
これが決定打でした。
何かあったとき、すぐに制御できる距離感。これは安心感に直結します。
このスペースさえ空いていれば、犬を入れるバッグ等は自作とかDIY的なこともできそうな余白があったのも決め手だったかも。

出会いはMakuakeのプロジェクト。初期購入特典もあり、当時は17万円ほど。価格は勇気が必要でしたが、販売会社の体制やサポート内容を確認し、購入を決定。

実は購入早々、僕のミスでバッテリーケーブルを破損してしまったのですが、そのときの対応がとても丁寧かつ迅速で、「ああ、サポートがちゃんとしてる!」と思えた瞬間でした。こういうところも、長く使う道具(しかも高価!)には大切です。

半年乗ってわかったこと

まず、坂。
鎌倉の坂はもちろん、2025年夏に拠点を横浜へ移してから、その本領をさらに実感しています。
横浜は鎌倉以上に本当に坂が多い。しかも容赦なく急です。
傾斜のきつい坂では、時速6kmまで落ちることもあります。決して余裕綽々ではありません。でも、これまで登れなかった坂はありません。
横目にLoopが途中で失速して登板できなかった坂も、モペロは登りきりました。これは素直に頼もしい。(Loopの人は途中降りて押して歩いていた)

最高速度は20km。平地では19.4km前後。
若い人のクロスバイクには敵いません。30km近く出している人を見ると、「もう少し出てもいいのに」と思わなくもない。でも、極端に遅い印象はないです。よく言えば、「街の速度感に自然に馴染む」ちょうどよさです。

そして何より、ライトを載せての移動が圧倒的に楽になったこと。
頭まですっぽり収納、とはいかないけれど、ギリギリ身体が収まるサイズ感。股の間にいる安心感。
信号待ちでふと見下ろすと、何食わぬ顔で景色を眺めている姿に、こちらの肩の力も抜けます。

ヘルメットは努力義務。特定小型原動機付自転車扱いで、自転車と同様の交通ルール。
必須ではないという気軽さも、近所移動にはちょうどいい。サイズ感も含めて原付にしなかった理由の一つでもあります。

健康面だけを考えれば、自転車の方がいいのは間違いない。
でも年齢を重ねると、「外に出るかどうか」のほうが重要に思えてきます。今日は全部歩くのはしんどい。でも、車や人が少ない場所でしっかり散歩したい。そんな日もある。
モペロがあると、その“間”を埋めてくれている気がします。
目的地までは楽をして、着いたら思い切り歩く。
生活の選択肢が増えました。

行動のハードルを下げたい人へ

このモビリティは、スピードを求める人向けではありません。(場合によっては自転車よりも遅いかも…)
筋トレ効果を求める人にも向かないかもしれない。(でも電源が切れたら途端に筋トレ効果を発揮…)
でも、
・坂の多い街に住んでいる
・犬と一緒に移動したい
・車を出すほどではない距離を快適に移動したい
・玄関に置けるサイズ感がほしい

*前面のカゴは取り外しできるので、外すことでほんの僅かですが全長がコンパクトになります。
*ハンドルは折り畳めるので車によっては荷台にも載せられます。

そんな条件が重なる人には、かなり現実的な選択肢になると思います。
価格は安くはないです。だからこそ、勢いではなく「暮らしとの相性」で判断するのがいい。
僕にとっては、単なる移動手段ではなく、外に出るきっかけを増やす装置になりました。

ちなみに公式でのスペックは、最大荷重150kgなので結構大柄な人でもドーンとこいや!って感じです。
バッテリーは一回の充電で最大50km走行。とありますが、今一つピンとこないですよね?
僕の場合は2〜3日に1回近所を乗り回してる感じで、2週間に1回充電する感じで平地だとあまり神経質に気にしなくても大丈夫そうですが、坂道登るとめちゃくちゃ急速にバッテリー喰っちゃうので、道中に坂道を良く通るなって時はその前後は気を付けてまめに充電しています。

どこへでも行ける気がする、という余白

この記事を書くまで、半年以上かかりました。
それだけ日常に溶け込んでいたのだと思います。
鎌倉の坂も、横浜の急勾配も、ライトとの移動も、
以前より「まあ、行ってみるか」と思える瞬間が増えました。
どこへでも行ける気がする。
実際には最高速度20kmなのに、不思議なものです。
歳を重ねても、行動の幅は狭めなくていい。
そのための道具は、少し高くても、ちゃんと理由があるなら悪くない。
モペロ ミニ・カーゴは、そんなふうに僕の暮らしに入り込みました。
派手ではありませんが、確実に行動範囲を広げてくれる一台です。

そして今日も、ライトを股の間に乗せて、坂をゆっくり登っています。
時速6km。悪くない速度。かな。

ここで買えるよ!ここに売ってたよ!

  • 雪丸崇一
    雪丸崇一
    GOOD ONE GOODS編集長

    当サイトの編集長。鎌倉→横浜。 2023年産まれのウエストハイランドホワイトテリアのライトを飼っている。 先代犬はノーフォークテリアのバズ。気が付けばテリアが好き。

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